Ⅱ-4 縦横戦法<縦列/横行>
縦列/横行の縦横戦法は、前項までのブロックに注目した縦横戦法N*Mに比べて、検出が少し難しくなります。このため本項では、より実戦的な攻略手順を紹介しています。
〔1〕一直線打法と平行線打法
着目数字が縦列(横行)の外側のブロックにある場合は、実戦の中で、見逃し易い解法の1つですが、一直線打法または平行線打法の活用がお勧めです。
◆着目数字が外側にある場合の例
E列は、I2・B3・H5に5がある為、E2・3・5に5を入れる事が出来ません。
このため、E列で5が入るマスはE8に限定され、★=5が確定します。
この局面では、問題ないが、周りに数字があると検出が難しいパターンとなります。
上図は、縦横戦法で各ブロックを、順にチェックしていく流れの中で、「一直線打法」、又は「平行線打法」を使う事で、効率的な攻略が行えます。
◆一直線打法の考え方
中上Bで、5の入らないのはE列の縦3マス。(1組目)
中央BもE列の縦3マスです。(2組目)
このように、5の入らない縦3マスが2組、一直線上に並ぶ時、5は中下ブロックのE列に限定され、★=5が確定します。
1組目を発見後、すぐ2組目を探すのがコツです。
◆平行線打法の考え方
中上B、中央Bで、5の入る可能性のあるマスは○△で、どちらかに5が入ります。
○△が2組、ブロックを跨って平行線上に並ぶ時、平行線打法の出番となります。
○と△は、どちらかが必ず5となる為、中下ブロックの平行線上に5が入らず、★=5が確定します。
縦2ブロックで、ある数字が2列だけに入る時、その数字は3ブロック目の残りの列に限定される、とも言えます。(縦横を入れ替えても同じです)
◆一直線打法、平行線打法の活用例
下図は、一直線打法と平行線打法を組み合わせた例です。2つの打法は見え方の違いだけで、どちらの打法を使っても結果は同じになります。
B列は、B1・B5に5が入らず、5の入らない3連マスが2組あるため、一直線打法を検出。
5は、B8・9のどちらかに限定されます。
(平行線打法をつかっても同じ)
B8・9に5の候補数字を書いた時、他ブロックをすぐに調べるのがコツです。
(↓下図へ続く)
左下、右下ブロックで、○△がブロックを跨って2組あるため、平行線打法を検出。
・○B8=5なら、○G9・I9のどちらかが5
・△B9=5なら、△G8・H8・I8のどれかが5
5は、D7・E7・F7に限定されるが、上方に既存数字の5が2個あるため、★=5が確定
〔2〕縦横戦法1×1の応用
着目数字が縦列(横行)と同じブロック内にある場合は、縦横戦法1×1を活用することで、より実戦的な手法に置き換えて、攻略を進める事ができます。
E列は、D2・H5に5がある為、E2・E3、E5に5を入れる事が出来ません。
このため、E列で5が入るマスはE8に限定され、★=5が確定します。
この解法は、縦横戦法1×1に、置き換える事で、より簡単に攻略できるパターンになります。
(↓下図へ続く)
まず、中央ブロックで、縦横戦法1×1を使って、5の補数字を抽出します。
次に、継続した5の縦横チェックを中下ブロックで行い、★=5が確定します。
〔3〕2マスの候補数字が抽出されるパターン
縦列または横行で、縦横方向からのミサイル攻撃により、着目数字の入る可能性のあるマスが、2マスだけになった場合に、2択の候補数字が抽出されます。
◆ブロック内の2マスに、候補数字が抽出されるパターン
E列は、D2・H5の数字5で、E1・2・5に、5が入らず、E7・8の黄色2マスに候補数字5が抽出されます。
この図は、中央ブロックで、縦横戦法1×1を使う手法で、効率良く抽出できるパターンになります。
E列は、B3・H5・I2の数字5で、E2・3・5に5が入らず、E7・8の黄色2マスに候補数字5が抽出されます。
この図も、一直線打法または、平行線打法を使う事で、効率良く抽出できるパターンになります。
◆ブロック間の2マスに、候補数字が抽出されるパターン
E列は、G7・H5・I2の数字5で、E2・5・7に5が入らず、E3・8の黄色2マスに候補数字5が抽出されます。
この図は、実戦では検出が難しいパターンの1つですが、
X-Wing等の手筋に活用できる為、慣れが必要です。