第Ⅳ章 有段の手筋

〔１〕如意棒（Nyoibo)

縦列（又は横行）で、ある数字の入るマスが２箇所に限定されるとき、その２マスを棒でつなぎ、両端に２択の数字を書いたものを、「如意棒」と呼び、攻略ツールとして活用します。

如意棒は置かれる場所により、伸び縮みする特性が有り、両端はブロック間２択または、ブロック内２択のどちらかです。尚、両端に書かれた数字は、「棒の数字」と呼びます。

〔２〕Sashimi 型と排除マス

X-Wing、Swordｆish は２×２の４マス、３×３の９マス等、格子状の位置に着目数字があるのが正規型ですが、どこか１マスの数字が、ブロック内でその正規の位置から、少しズレているのがsashimi 型となります。

このズレた影響により、正規型よりかなり減少しますが、排除マスは残っています。次に、Swordfish を例にとって、Sashimi 型と排除マスの関係を説明していきます。

右図の灰色マスのどこかにに５を入れると、矛盾が発生する事で、排除マスの検証ができます。

　 ◆sashimi 型の排除マスの原則

①sashimi 型になったマスを含む、横３ブロックの中にだけ排除マスが存在する。

②横３ブロックにある全ての数字が、同時に見える（＝消せる）マスが排除マスになる。

この排除マスの考え方は、X-Wing & Skyscraper , Swordfish 等で共通に適用できます。

〔３〕Fin付きと排除マス

X-Wing、 Skyscraper ,Swordfish 等で、ある１本の如意棒のどこか一箇所の数字に、同じブロック内で余分な数字が、１個または２個付くのがＦｉｎ付きになります。

sashimi 型にもＦｉｎを付ける事ができますが、１個だけになります。これは、Ｆｉｎが２個付くと、正規の型にＦｉｎが２個付いたのと同じになり、区別する為です。

Ｆｉｎ付きの影響により、排除マスが無くなりそうですが、Ｆｉｎの近くに残っています。次に、前項の sashimi 型を説明した図を使って、 Ｆｉｎ付きと排除マスの関係を説明します。

灰色マスのどこかにに５を入れると、矛盾が発生する事で、排除マスの検証ができます。

　 ◆Fin付きの排除マスの原則

①着目数字が排除されるマスは、Ｆｉｎが付いたブロック内に限定される。

②横３ブロックにある全ての数字が、同時に見える（＝消せる）マスが排除マスになる。  

つまり、X-Wing & Skyscraper , Swordfish 等の正規型、sashimi 型の排除マスの考え方が頭に入っていると、Ｆｉｎ付きも簡単に排除マスが導き出せるという事になります。

〔４〕Group化による連結

2-String Kite のように、２本の如意棒をブロック内で結合して攻略を進める形では、如意棒の結合部分がFin付きのようになる場合があります。

この場合は、２本の如意棒を結合する働きだけで、排除マスに影響を与えない為、Fin付きとは言わず、Grouped 2-String Kite のように呼びます。